2017年06月12日

飼い主に運命を預けるペット

この仔は私が勤める会社の町内会にある運送会社で番犬を務める若かりし頃のライ君です。

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回りは住宅街ではないので夜になると広い敷地の一角にひとり、大雨で暴風の日も猛吹雪の日も飼い主から与えられたハウスで番を務めます。

ある夜、もう少ししたら犬小屋も床上浸水になるような大雨に小屋の上に乗り心細そうにしていた日、雨水が流れる様に溝を掘ってやり頭を撫でてあげたのがライ君との付合いの始まりでした。

次の日から飼い主に見つかって「いらぬお世話だ」と叱られても困るので帰りがけこっそりとおやつをあげる様になって1年ほど。

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keyの車の音を覚えたようで、帰りがけ通ると囲いに手を掛けておやつをねだるようになりました。

ある日、飼い主である運送会社の社長と思しき人から「いつもすみませんね〜」と声を掛けられ運送会社の関係者の皆さんとも会話かわすようになりました。

今年の冬、仕事の関係で運送会社は地方に出稼ぎだったようで、給仕を頼まれたであろう男性が朝晩ライ君にご飯だけを与えに来ているだけで遊んでもかまっても貰えず3ヶ月ほどが過ぎました。

その頃、私は現場を持っており現場へ直行・直帰の毎日でおやつをあげることも、撫でてあげることも出来ませんでした。

そして春、3月頃、いつもならおやつを持って行くと早くと急かすのですが元気が有りません。

身体の調子が悪そうだと直感した私は、出過ぎた事とは思いながらも従業員の方にその旨を訴えたら数日後に動物病院に診てもらったようで皮膚がただれているとのことで塗薬で手当てしてもらったそうです。

薬で治療してもらっているはずなのに元気は元に戻っていないような気がしてました。

そして5月下旬頃、いつもの様におやつを持って傍まで行ってもハウスから出てこないのです。

だるそうに出て来ておやつはいつもの半分も食べずにハウスに戻って行きました。

身体も痩せたままで元気な頃のライ君の影がありません。

「これは絶対おかしい。病気なんじゃないか」と思ったkeyは飼い主の方にそう尋ねると「最近元気がないんだ。近い内に病院に連れて行こうかと思ってる」と言われたのでその時は安心しました。

そして日も長くなった6月の初旬、帰りがけふと囲いの中を見ると、リードが網に無造作に掛けられていたので「やっと病院に連れて行ってもらったのだな」と思っていましたが、数日経ってもライ君は戻ってきません。

きっと病院で診た後、自宅に連れて帰ったのだろう、完治するまでしばらく逢えないのだと安心しておりました。


ところが今日、帰りがけに見ると犬小屋も囲いの金網も跡形なく片付けられていました。

「まさか」と思い車をとび降り、会社の方に聞くと「死んじゃったのさ、社長もあんたに伝えたくて寄ってくれないな」って言ってたんだよ。

「あまり元気がないので皆で社長に散歩でも連れて行った方が良いんじゃないかってことになって社長が散歩に連れて帰ってきたら、その場にばったり倒れて慌てて病院に連れて行ったけどダメだった」

「なんでも肺に水が溜っていたらしくて・・・・・」

お父さんに散歩に誘われた時ライちゃんは身体が辛くて歩くのも嫌だったと思います。

でも、久し振りにお父さんに散歩に誘われてそれはそれは嬉しかったに違いありません。

身体の辛さを忘れて散歩に行ったもののそれはそれは辛い散歩だったはず、それが読み取れるだけになお更不憫でなりません。

飼い主でもないkeyが病院へと催促も急かすことも出来ません。

会社とはいえ全ての会社が利益が順調な訳でも、高額な動物病院に繁盛にペットを連れていける経済状態とは限らないかもしれません。

具合が悪そうでも忙しくて時間が無かったのかもしれません。

これがライ君の運命だったのかもしれません。

でも、余りにより所がなかった宿命に涙が止まりませんでした。

生き物には寿命が有ります。その天寿を全うした上での運命なら黙って見送りも出来ましょうが、わずか6歳で逝くとはこの世に未練もあるだろうと思えてなりません。

ライ君は去勢を受けてはいないのですが二世はいないそうです。

その時期が来るととっても辛そうだったその姿を覚えています。

願わくば、直ぐに病院に連れて行ってくれたならと思えて、残念で残念でなりません。

どうかペットを飼われている皆さん、小さな我が子を育てている皆さん、ペットも小さな子供も周りが気付いてあげなければ自ら訴えることが出来ない事を肝に銘じてください。

子供が親を選べないように、ペットも飼い主を選べないのです。

親の思いの分、飼い主の思いの分だけしか命をもらえないのです。

ぶつけようのない気持ちでまとまりのない更新になってしまいました。

ライちゃんの冥福を心から祈ります。

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ライちゃん、長い旅をどうかご無事に。

posted by key (キィ) at 22:26| Comment(6) | TrackBack(0) | ちゃ太郎日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ズボラなKIJI、やはりペットは飼わないほうがいいな、と思ってしまいました。
keyさんも、面倒見てもらえなくならぬよう、Homeで良い子にしていてください(笑
Posted by KIJI at 2017年06月12日 23:31
始まして失礼致しますm(_ _)m

深夜のこの時間に涙してしまいました…

同じペット(ワンコ×2匹)を飼う者として改めて命の大切さ、尊さ、残された側の悲しさを感じました…

まとまりのないコメントで申し訳ありませんが、ライ君の御冥福をお祈り致します。

〜ライ君へ〜
雨の日も風の日も雪の日もお留守番大変だったね。辛かったでしょう。
これからは雲の上で好きなだけ走って、大好きなオヤツを沢山食べて下さい。
そっちで友達沢山作って、家族を持てるといいね♪
飼い主さん達をそっと見守ってあげてね。


〜パピ蔵より〜
Posted by パピ蔵 at 2017年06月13日 01:52
KIJIさん

生きる物に愛情が湧かないならペットはよしましょう。
冗談とも取れるコメには本日対応できず。
Posted by key at 2017年06月13日 17:11
パピ蔵さん

ようこそ。

無念さだけが残って本日ワタクシは抜け殻状態です。

「雲の上で好きなだけ走って」良い言葉ですね。
北海道犬のライ君にはとても似合いそうです。

同居のワンちゃん達、大切にしてあげてください。
Posted by key at 2017年06月13日 17:16
辛い話に涙が溢れてどうしようもないです・・・。。
ライくん、人懐っこそうな可愛い子ですね。。
金網越しにkeyさんを迎えるお顔の可愛いこと・・・。。
飼う側の事情もあるでしょうが
小さな命は飼い主が与える環境でしか生きることを許されません。。
ライくんが生まれてきた使命は何だったのでしょうか・・・。。
思えば思うほど悲しみが渦巻きます。。
ライくんのご冥福を心からお祈りいたします。。
keyさん、心を痛めていることと思います。。
掛けることがないのですが
ちゃ太郎君を大事にしてあげてください。。
Posted by のん福レオのお母さん at 2017年06月17日 11:48
のん福レオにお母さん

なぜライちゃんがあんなに早く一生を終えなければならなかったのか本当に残念です。
来世が本当にあるのなら次回は必ず自分の所に来て欲しいと思うばかりです。
今頃、空の上で首輪もリードもなく思いっきり走り回っているでしょうかね?

ちゃ太郎には是非長生きして悔いのない猫生を歩んでほしいと思います。
飼い主もその思いが遂げられるように頑張らなくてはなりませんね。
Posted by key at 2017年06月19日 21:43
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